2005年12月12日
プールでの遊離残留塩素濃度は遊泳中いつでもどこでも0.4〜1.0mg/L!
ある施設の方に、「プールにおける残留塩素濃度の測定はいつ行うのがベストでしょうか?」とご質問をいただきました。
プールで人が泳いでいれば、いつどのポイントで測定しても、遊離残留塩素濃度は0.4mg/L以上1.0mg/L以下でないといけません(0.4mg/L以上は絶対。1.0mg/L以下というのは「望ましい」というレベル)。それが遊泳者の健康を守るために求められているわけです。従って、いつ抜き打ちで測定してもその濃度範囲にないといけないという点からいうと、ベストの時間というのはないのではないでしょうか。
実際的には遊泳開始前には、1mg/Lぐらいに上げておいてどっと入泳することに伴って発生する遊離残留塩素濃度の急激な低下の準備をする必要があります(低下しても0.4mg/L以上を保つこと)。また、藻の繁殖やバクテリアの繁殖による白濁等を抑制するために非遊泳時でも遊離残留塩素濃度を保つようにするのがよいでしょう。