2005年11月28日
塩素管理の大切さ
今回は塩素管理の大切さについて確認したいと思います。
塩素剤をプールや浴槽に投入し、水の衛生管理でもっとも重要な遊離残留塩素濃度を保ちます。適切な濃度管理を怠ると、持ち込まれた病原性微生物を消毒できず、感染症が発生する原因となります。その反面、塩素の作用は強力なので、濃度が高すぎても人体に悪影響があります。
また、消毒効果はpH(水素イオン濃度)にも左右されます。酸性(pHが低い)になるとろ過装置の腐食やろ過不良による水の汚濁等や遊泳者の目・のど・髪・肌にも悪影響があります。一方アルカリ性(pHが高い)になると塩素消毒力が急激に低下し細菌が増殖し水質が悪化します。
他にも消毒効果を低下させる要因として「結合塩素」が挙げられます。塩素は「遊離塩素」の形で強い消毒力を発揮しますが、水中に含まれる汚れ(汗・化粧品・鼻水・尿など)と反応すると「結合塩素」に変わります。結合塩素が増えると、塩素臭や目の痛みなどの不快感がでるばかりでなく、消毒力も著しく低下します。
水中の塩素は常に消費されています。塩素消毒の特性を知り適切な塩素濃度を保ってください。