2005年3月21日
レジオネラ属菌検出!!『かけ流し』でも安全ではありません!
最近、かけ流し浴槽でレジオネラ属菌が検出され、営業停止となったというニュースが報道されました。
循環ろ過方式の浴槽に比べて、安全性が高いと思われていた『かけ流し』だったのにも関わらず、なぜレジオネラ属菌が検出されたのでしょうか?
レジオネラは水や湯と接する壁面に発生するぬるぬる(生物膜)を住処にします。従って、かけ流し方式であろうが、循環ろ過方式であろうが、この様な壁面は存在するので、両方式とも同じ様に壁面に生物膜を作らせてはいけないということです。
この検出事例では、浴槽自体、あるいは原湯を汲み上げてからの配管や貯湯槽などの清掃・消毒がされていなかったのではないでしょうか?
対策としては、『かけ流し』に安住せず、日頃の塩素管理や設備全体の定期的な清掃・洗浄・消毒をきちんと行うことが大切です。また、循環ろ過設備を持つ浴槽ではこの壁面の面積が循環ろ過系統の分だけ大きいので、『かけ流し』に比べてより一層の消毒上の注意が必要ということですね。