2005年2月28日
花粉症対策にプールは有効か?
病院で、花粉症対策として<運動>を勧められることがあるそうです。理由は運動することで鼻の粘膜の血行が良くなり、鼻づまりが軽減されるためです。更に屋外と違い花粉の飛んでいない屋内でできる運動がベター。その点で水泳はお薦めです。
水に入ることで皮膚が鍛えられ、刺激に対して過敏に反応しなくなるプラス効果も期待できるとのことです。その一方、プールは控えるように指導する病院もあります。それは<花粉症の人がプールに入ると、症状がひどくなる。はっきりとした理由はわからないが、「プール中の塩素で鼻粘膜が刺激される」「プール中の微粒な塵(花粉も含まれるかも)がアレルギー誘発物質となる」などと考えられる。>といったことのようです。いったいどちらが本当でしょうか?これは両方正しいのではないでしょうか。つまり、きれいなプール水で泳げば良いし、そうでないプール水で泳げば花粉症を悪化させることもある。ということはプール選びがポイントということになります。水質の良いプールを選びましょう。透明度の高いプール。塩素臭がしたり目が痛くなるようなプールは返って花粉症を悪化させかねません。
ではプールの管理側は何を注意すればよいか?ということになりますが、特別のことではないと思います。プールの水質管理の基本をきっちり行うことが大切でしょう。
1.シャワーリングを徹底して、花粉などを持ち込ませないようにします。
2.結合塩素濃度を測定してこの値が高くならないように新鮮水を補給します。管理濃度は0.4mg/l※です。
※水泳プール浄化装置工業連盟(2001)2ページ「水泳プール浄化装置の基準書」