2005年12月5日
pHを測定しましょう!・・・遊離残留塩素が検出されない時は要注意!
ある施設で「遊離残留塩素濃度を測定すると0.1mg/L以下でとても低かったので、大量に塩素を投入したが、それでも塩素が上がらない。pHを測定すると6.0以下でした。遊離残留塩素濃度が低いのはpHに関係あるのでしょうか?」とお問い合わせをいただきました。
・答え:pHに関係があります
pHが低すぎたり高すぎたりすると、DPDの測定がうまくいきません。つまり残留塩素濃度が存在してもDPDで測定されないこととなります。
そしてpHが低いといっても5ぐらいではないでしょうか。そのようなpHでは塩素が揮散することはなかなか起きないでしょう。pH3ぐらいになると起こりえますが、その場合はとても周辺の空気が塩素臭くなって大変なことになると思います。pHが低すぎるまたは高すぎるとDPDによる測定が不具合になります。
塩素剤をいくら投入してもDPDで測定しても測れない場合は、pH値が高すぎるまたは低すぎることが考えられます。その際は、塩素剤の投入を中止し、pHを測定してください。pH値が異常の場合は薬品を使用して中和してください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。