2005年11月7日
“逆洗”をしっかりと行ってください!
「プール水が濁っているので見に来てください」とお客様よりお電話がありました。サービススタッフがプールを見てびっくり!プール水が茶色っぽく濁っていたのです。
お客様に施設の管理状況について聞き取り調査をすると、逆洗は10日に1回程度、凝集剤は現在使用していない、塩素は手撒き、という答えでした。
プールの茶色っぽい濁りは、逆洗不足によりろ過状態の時にろ過機内にて集まった汚れが一気にプールに出てしまったと即断されました。これは、“逆洗”の実施が十分に出来ていなかったことから起こったトラブルです。“逆洗”をしっかり行っていただくことでこのようなトラブルは起こりません。
ろ過工程では、プール水、浴槽水等から取り除かれた濁質がろ過機内のろ過層に蓄積します。蓄積しすぎるとろ過層を水が通りにくくなったり色々問題が起こります。そこで逆洗ということを行います。
逆洗とは、ろ過とは逆の方向に水を流してろ過機内部(ろ材)に蓄積した濁質を排出する操作を言います。
逆洗の回数は各施設の使用状況にもよりますが、プールでは週に2回以上、浴場は毎日行ってください。負荷の多い夏場は回数を多くすると効果的です。
なお、この施設はトラブルが起きた日は営業をお休みしたそうですが、サービススタッフが緊急対応し、翌朝は透明度25mというクリアなプール水にすることが出来ました。