2005年8月29日
クリプトスポリジウム症にご注意を!
プールや簡易水道などで感染し、激しい下痢を起こす「クリプトスポリジウム症」への注意を、国立感染症研究所(http://www.nih.go.jp/niid/index.html)が呼びかけています。塩素消毒が効かず予防が難しく、症状はコレラ並みの激しい下痢が10日間くらい続くそうです。
クリプトスポリジウムとは、小さな寄生虫で、人の小腸の上皮細胞に寄生し増殖し、オーシスト(卵袋)が便とともに排出されます。このオーシストはオーシスト壁という殻に覆われていて、塩素などの通常の使用方法での消毒薬は効果ありません。そのため、プールの中にオーシストが浮遊していても感染力を失うことはありません。
プール使用上の注意点
クリプトスポリジウムに感染している人が水泳中に偶発的に排便してしまい、あるいは身体に付いたオーシストがプール内に浮遊し、プール水とともに飲み込むことで感染します。プールでの感染を予防するには、
1.下痢をしていたらプールに入らない
2.プールに入る前にシャワーでよく洗う
3.入水前に便意があれば直ぐに排便しよく洗う
4.プールの水はできるだけ飲まないようにする
といったことを守る必要があります。日常管理と共に利用者にも注意を促す必要がありますね。