2005年4月25日
二酸化塩素と安定化二酸化塩素について
お客様より、「一液性の二酸化塩素を使用しているのだが、消毒効果が低く問題を感じている。塩素なら消毒効果における問題がないので塩素に切り替えようと思っている。ドイツでは二酸化塩素の使用は認められていないと聞いたがなぜか?」とのご質問がありました。
回答:一液性の二酸化塩素は成分を確認する必要があります。一般に二酸化塩素は二液を混合装置で混合し現場で発生をさせています。一液性の二酸化塩素は、濃度が低く更にその濃度も低下しやすいというためでしょう。また一液で「安定化二酸化塩素」なる商品名で二酸化塩素が販売されていますが、成分は二酸化塩素ではなくその原料として使用される”亜塩素酸ナトリウム(ソーダ)”なので注意が必要です。ドイツで二酸化塩素が認められなくなったわけについては、二酸化塩素の反応性生物である有毒な亜塩素酸イオンの良い濃度測定方法がないためとも、原料の二液を混合してしまった事故があったためとも聞きました。
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