2022年10月24日
用法を守って正しくお使いください
先日、お客様より、DPD試薬が全然発色をしないというお問いあわせをいただきました。
DPD試薬とはプール・浴場の衛生管理上重要な残留塩素濃度を測定するのに必要な試薬で、残留塩素を含む水にこのDPD試薬を加えるとピンク色の発色をします。また、塩素濃度が濃いほど、発色も濃くなります。
弊社ではDPD試薬①+②、DPD試薬③の2種類を販売しております。1回の測定分のみ個包装されたスティックタイプの試薬です。
この2種類の試薬の使い分けは、DPD試薬①+②は遊離残留塩素濃度を測定する試薬になります、そして、DPD試薬③は結合塩素濃度を測定するための試薬で、これは先ずDPD試薬①+②を加え、発色させて遊離残留塩素濃度を読み取り、その後にDPD試薬③を加えて、発色の濃くなるようなら、その差を読み取り結合塩素濃度を測定します。
つまり、DPD試薬③のみを加えたとしても、発色はせずなんの反応も示さないのです。
さて、最初に問い合わせの答えが何となく見えてきたかもしれません。よくよくお客様にお話を聞いたところ、「DPD試薬①+②がなくなったので、手元にあったDPD試薬③で測定していた」とのことでした。
DPD試薬の用法(と用量)を守り、正しく使いことで正確な残留塩素濃度を行いましょう。