人々が集い楽しむ、浴場やプールなど。安全で衛生的な水は、殺菌効果を持つ塩素剤の使用が欠かせません。しかし、遊離残留塩素濃度測定値だけで、消毒力を判断するのは早計です。安全で衛生的な水を保つには、pHの管理も忘れることはできません。
塩素剤の殺菌力はpHによって大きく異なり、pHがアルカリ側になると、殺菌力は大幅に落ち込みます。また、過剰な塩素剤の使用はアトピー性皮膚炎などの肌のトラブルや、トリハロメタンの生成など多様な弊害を起こします。さらに、その水質は利用者数の変化や補給水の状況などによって常に変動しています。この変動する水質に追従する最適な殺菌処理をしてこそ、安全な水を提供できます。
三協式水質コントローラー WAMシリーズは、正確に殺菌処理状況を把握し、事故防止はもちろん、人に優しい最適な水質を維持します。
Oxidation-reduction Potential酸化還元電位
物質を酸化しやすい状態にあるか還元しやすい状態にあるかを示す。数値が高いほど酸化しやすい状態。プールや浴槽の水において酸化しやすいとはウイルスや菌への消毒力を測る尺度となる。WHO世界保健機構をはじめ、世界水泳連盟や欧米各国では水が衛生的に保たれているかどうかの指標として水質基準に盛り込まれている。ORPは遊離残留塩素やpHや結合塩素などによって変動するためORP値が正常か否かで、総合的な消毒力を判定することができる。