2022年3月21日
レジオネラ属菌対策 高濃度塩素洗浄のお薦め ~実践編②「計量・塩素剤取扱いの注意・判定」~
先週は浴槽容量を計算し、塩素剤の必要量を計算しました。仮に浴槽容量が2㎥であった時に、塩素濃度を2㎎/ℓとしたい場合の、塩素剤の必要量は約30㎖でした(先週分をご確認ください)
今週はその続きから、「計量・塩素剤取扱いの注意・判定」というところを説明していきます。
約30㎖の塩素剤の計量は身近の計量カップで行ってください。
ちなみに次亜塩素酸ナトリウム液は取扱い方を間違えると危険な薬品になりますので、扱う時は、ゴム手袋、ゴーグル、前掛けなどで防護した上で、慎重に扱ってください。
次亜塩素酸ナトリウム液が大きなポリタンクに入っている場合は、まずポリタンクから、1ℓ位の容器に一旦少し移してから、更に30㎖計り取るのが良いでしょう。
細々書きましたが、次亜塩素酸ナトリウム液の取扱で、及び腰になりそうです。が、この壁を一つ越えてください。
次に30㎖の次亜塩素酸ナトリウム液を浴槽水にゆっくり注ぎ込みます。
高濃度洗浄ではろ過機や配管などを高濃度塩素水で洗浄することを目的としますので、循環ろ過を行っている状態で次亜塩素酸ナトリウム液を注ぎ込みます。
その後は、ろ過機を運転し続けて、30分程放置し、この時点で遊離残留塩素濃度を測定ください。
どの位の値でしょうか?2㎎/ℓ程度であれば、そのまま1時間運転を継続した後、再度遊離残留塩素濃度を測定ください。
濃度低下が少なければ、貴浴槽の衛生は保たれていると見て良いでしょう。
1時間経過したら、浴槽水はそのまま排水してください。これを毎週繰り返していただければ良いでしょう。
30分経過後遊離残留塩素濃度が無くなっている場合は、生物膜があり黄信号です。この後、更に塩素剤を追加していくことになります。