2022年3月28日
レジオネラ属菌対策 高濃度塩素洗浄のお薦め ~実戦編③「遊離残留塩素濃度が保てない時の対応」~
先週は何の問題(塩素消費がなく)もなく高濃度塩素洗浄を完了した場合のお話(+塩素剤の取扱等)をしました。
今回は問題があった場合、つまり2㎎/ℓという遊離残留塩素濃度が、30分保てない場合の対応です。
これは、ろ過機も含めた配管系統内が汚れている、すなわち生物膜が出来ている恐れが考えられます。この場合はどうするかというと単純に塩素剤を追加で投入して、30分後にしっかり塩素濃度がでるまで続けるということになります。
この時の追加の投入量ですが、2倍、4倍つまり今回の場合、60㎖或いは120㎖で試すのが良いかと思います。濃度で言うと4㎎/ℓ、8㎎/ℓといったところです。(ただし、これに関しては慎重きして先ずは30㎖をもう1回行うというった方法でも大丈夫です)
追加投入後に1時間のろ過運転を継続し、遊離残留塩素濃度が測定できればOKとなります。
もし上手くいったならばその塩素剤投入量を覚えておき、次週は同じ量の塩素剤を投入すると良いでしょう。1時間後の遊離残留塩素濃度が少しずつ上がってくれば、汚れは減って来たと判断でき、どんどん使用する塩素剤の量を減らしていくことも出来ます。