2022年4月4日
レジオネラ属菌対策 高濃度塩素洗浄のお薦め ~実践編④「汚れが酷い場合。準備すべきもの等」~
先週は塩素剤の追加投入(60㎖や120㎖)をしたら上手くいった場合のお話をしました。
今回はそれでも問題がある場合、つまり基本濃度(2㎎/ℓ)の4倍濃度(8㎎/ℓ)まで増やしたが、30分遊離残留塩素濃度を維持できないという汚れの酷い場合の対応です。
少し覚悟してください
先ず中和剤を用意することをお薦めします。
チオ硫酸ナトリウム(通称ハイポ)といって、実はおなじみの、安全な薬品です。
少量なら金魚屋さんで金魚が水道水中の遊離残留塩素濃度で死なない様に、塩素の中和剤として売っています。今回は薬品屋さんで購入してください。
今回は遊離残留塩素濃度が高い濃度で残留する可能性が高いので、最終的にはこれで中和します。
さて汚れた循環配管は、50㎎/ℓの遊離残留塩素濃度で洗浄しましょう。
2㎎/ℓの25倍ですから、30㎖×25=750㎖が必要です。これで1時間循環運転してみてください。
汚れていると茶色い汚れが、そして白い泡が、そして塩素臭が強くします。浴室等の換気を良くしてください。
1時間循環運転後の遊離残留塩素濃度槽度を測定ください。
ただし、通常の遊離残留塩素濃度計(DPD比色式)では、0㎎/ℓから2.0㎎/ℓまでしか測定できませんから、希釈が必要になります。希釈には無塩素水が必要なのでこれも事前に準備しておく必要があります。
無塩素水は、水道水を日光に曝して、塩素を分解して作ることが出来ます。金魚用水と同じです。
お急ぎの場合は市販ミネラルウォーター(又は、ドラッグストアで”精製水”が販売されているかもしれません)ご使用ください。