2022年1月10日
「逆洗流量(逆洗水量)を減らしたいが問題ないか」とのご相談を頂きました
排水先のマンホールから逆洗水が溢れる可能性があるので、逆洗水量を減らし、逆洗時間を長くすることで対応したいとのことでした。
逆洗とはろ過方向とは逆に水を通水してやることで、ろ材内に蓄積した汚れをろ過系外に排出する、砂ろ過における一般的で日常的な、ろ材の洗浄手段になります。また、逆洗流量とは逆洗をする時の流量(水量)です。時間当たりにどれだけの水量を通水するかということです。(例:1分間に1000ℓ通水など)
逆洗の説明が長くなりましたが、上記の質問の答えは
「逆洗水量を減らすことはやめてください」です。
逆洗水量を減らすとろ材を洗う効果が弱まり、ろ材内の汚れを排出できなくなります。
汚れが蓄積すると水質の悪化やろ材交換の時期を早めることにもなります。
今回の対策としては、逆洗1回分の水量が確保できる水槽を設けて、逆洗排水を一旦貯留した上でマンホールから溢れない程度で排水することを推奨します。