2024年4月8日
浴槽の温度が低い、昇温がしていないと連絡をいただきました
ろ過装置には熱交換器というものが付いており、熱源側の熱水により熱されている管の中を浴槽の循環水の一部が通過することにより、循環水に熱移動をし、浴槽の温度を徐々に上げていく構造となっています。
お話を確認した所、ろ過制御盤の昇温スイッチ(熱交換器システム稼働のスイッチ)は入りになっているとのことで、ろ過装置の範囲で考えられるのは
- ①温度を調整する為の電動弁、または温度を計測する測温体の不具合
- ②それらの機器を制御する回路の不具合、またはそれらの機器を繋いでいる電線の断線
- ③ろ過ポンプが空転しており、循環が出来ていない
でした。(ろ過装置以外であれば、熱源装置や昇温循環ポンプが疑わしいですが、そちらも問題はないようです)
現地にて状況を確認中、お客様より「温水配管から漏水があり、先日修理を行った」との話があり、原因にピンッ!ときました!!
そこで、温水配管中にあるプラグを緩めるとシューっと空気が抜ける音がし、浴槽循環水の温度が上がるようになりました。修理を行ったことで、熱源側の温水配管内に空気が溜まってしまい、循環水を温める部分が十分に熱せられていなかったことが原因でした。
修理などのいつもと違うことがあった際は、このような思わぬトラブルが起こりやすくなります。その際は安易に機械の不具合を疑わずに、様々な原因を疑うことが大切だと感じました。