2024年3月11日
ろ過水がキレイでない場合、プールがキレイなことはほぼありえません
時折、学校プールである話に「シーズン中の水質検査でろ過水濁度の値が非常に悪かった。ろ材があやしいのでろ材交換を検討している」というものがあります。この話を聞いたら私はまず「ちょっと待って下さい。その時のプール水の濁度および透明度はどうでしたか?」ということを必ず尋ねます。何故かというと、ろ過水濁度は採水ミスによる異常値が出る可能性が他の項目より高いからです。実際にはろ材には何も問題がなく、ろ過水濁度もキレイなのに採水ミス(採水時に配管や蛇口に溜まった汚れも採取してしまう)でろ過水濁度が異常となり、その結果、問題のないろ材が疑われてしまうというのは割とある話なのです。
この場合の判断としては、その時のプール水の濁度・透明度がどうだったのか?ということです。循環ろ過装置はプール水の濁りを除去する装置ですので、特殊な場合を除いてろ過水濁度がプール水濁度より高いことはまずありえません。仮に本当にろ過水濁度が基準を上回るほど値であるなら、プールは遠目からでも白濁しているのが分かる位に汚れている可能性も高いのです。
ですので、ろ過水濁度が異常に高かった際は一旦冷静になり、プールに異常かあるかを確認することをお勧め致します。