2024年2月5日
プールの塩素濃度測定は複数個所で行いましょう
先日、自動残留塩素計を設置されているプール施設様より、「塩素の濃度が非常に高かった」というお問い合わせをいただきました。よくよく話を聞いてみると、自動残塩計は正常そして自動残塩計の採水ポイントで計った残留塩素の実測値は高くありませんでした。そこで、ピンときて、「プールの複数個所でもう一度測定して下さい」と伝え、実施していたところ問題ない数値でした。
プールにおける遊離残留塩素濃度の測定は測定する場所やタイミングによって、水質の偏りや塩素を注入している時に吹き出し付近で採水してしまう等で、残塩値を異常に高く(低く)測定してしまうことがあります。そのため、プールにおける遊離残留塩素濃度の測定は複数個所で行う必要があります。
ちなみに、「厚生労働省・遊泳用プールの衛生基準」においては、「水質検査の試料採水地点は、短形のプールではプール内の対角線上におけるほぼ等間隔の位置3箇所以上の水面下20㎝及び循環ろ過装置の取入口付近を原則とすること。(以下省略)」と規定されております。