2024年1月22日
次亜塩素酸ナトリウム液は自然と濃度低下していきます!!
よくあるトラブルの電話に「プール又は浴槽中の塩素濃度が検出されなくなってしまった!!」というものがあります。原因としてスイッチの入れ忘れ、注入ポンプやホースの詰まり、注入ポンプの故障、自動残塩計の不具合などが考えられますが、そのうちの一つに、“古くなった次亜塩素酸ナトリウム液を使用している”というものがあります。
次亜塩素酸ナトリウム液中の有効塩素濃度は時間が経つと共に低下します。あるデータからの単純計算では数か月もすれば液中の有効塩素濃度がゼロになってしまうこともあります。当然、保管環境の良し悪しでその低下の程度に差があり、出来るだけ高温の環境下での保管を避けるのが賢明です。
塩素が出なくなってしまうことへの対策としては、ろ過装置の機械室は暑いことが多いので、次亜塩素酸ナトリウム液は可能なかぎり涼しい場所で保管し、薬液タンクへの補充はこまめに行うようすることです。こうすることで薬液タンク内での保管時間を短くして、なるべく有塩素濃度低下を防ぐことが出来ます。