2023年11月6日
学校プール補給水入れっぱなし事故の原因
少し前の話ですが、川崎市の小学校でプール水の入れっぱなし事故があり、無駄になった水道代の半分を学校側(校長と担当教諭)に請求したというニュースがありました。このニュースは学校側(担当教諭)に無駄になった水道代を請求した市側の対応が厳し過ぎるのでないか?!ということで物議を醸しましたので、耳にした方もおられるかもしれません。
市から事故報告書が公開されておりそれを見てみました。個人的な推測も含みますが事故の原因は簡単にいうと、給水を止めようと思い「電動式補給水弁(電動の蛇口と思って下さい)」の制御盤上のスイッチOFF(閉)にしたけど、その電動弁に電気を送っている部分のブレーカーを落としていたために効かず、電動式補給水弁が開きっぱなしになっていたためだそうです。イメージとしては、エアコンをリモコンで消したつもりだったけどうまくいかずにエアコンをつけっぱなしにしてしまった。といったような感じです。
この事故で問題なのは、スイッチを操作した後に実際にプールサイドにいって給水が止まっていることを確認しなかったことになります。プールに限らず大きめの設備はスイッチがある場所と動く設備が離れていることが往々にしてあります。ですので、本件はスイッチを入れたことで過信をせずに、実際にその機械が動いているか・停まっているかを確認することは非常に重要であることを教えてくれる事例です。本ニュースを目にされる方の多くはプールの給水・排水をするという場面に出くわす可能性が高いかと思われます。是非とも本件を教訓として、スイッチを過信し過ぎずに実際に動作をしているのかの確認の徹底をお願い致します。