2023年9月4日
プール清掃の際の排水は原則、排水弁で行ってください
先日、ろ過装置の逆洗機能を使って排水することは可能かとの問合せをいただきました。プール清掃をする際の水抜きの時間短縮で逆洗機能を利用したいという要望です。確かにこれを行うことにより、プール清掃全体の工程(水抜き・清掃、水張り・昇温)の時間の短縮に繋がりますので、要望は理解いたします。
しかし、結論としては「可能な限り、排水弁を使用して排水してください」になります。
方法としては可能ではありますが、目を離した際に万が一、プールの吸込み口から空気を吸い込んでしまう水位になってしまい、ろ過ポンプが空気を吸って空運転をして壊れる危険性があります。
実際に施設のろ過システムを聞き取りしたところ、ろ過ポンプが空運転したときに自動でポンプを停止する制御が無いことが分かり、上記の故障が発生するリスクが高いことが分かりました。そのため、本施設様には排水に時間は掛かりますが、プール排水弁を開けて排水することと、水中ポンプをプールに設置して排水することの組合せで水抜きすることをお勧めいたしました。