2007年2月26日
マジック!?DPDで測定した色が消える?!
「DPDで遊離残留塩素濃度を測ったんだけど、すぐに色がなくなりました。どうしてですか?」とお電話をいただきました。試験管に対象の水を採水し、試薬を入れた瞬間はぱっと真っ赤に発色するのに、その赤色がすぐに透明になってしまったとのこと。実は、マジックでもなんでもないんです。
これは、遊離残留塩素濃度が高すぎたため、試薬で発色した赤色が「漂白」されてしまったのです。このマジック現象が起きた施設では、2mg/Lを大きく超える数値だったと予想されます。
DPDでは遊離残留塩素濃度は2mg/Lまでしか測れませんので、DPD測定器で測れる数値まで、塩素を消費しない水(蒸留水やミネラルウォーター)で正しく希釈してから再度測定してください。