2007年1月29日
結合塩素ばかり高いのはなぜ???
ある浴場施設で、「遊離残留塩素濃度はあまりあがらないのに、結合塩素濃度を測るととても高いです。結合塩素ばかり高いのはなぜですか?」とご質問をいただきました。
答えは・・・
お湯が汚れているからです!
結合塩素とは・・・
汚れと遊離残留塩素とがくっつく、つまり「結合」したものを結合塩素といいます。
結合塩素が好ましくない理由は、先ず、消毒力が弱いということです。
遊離残留塩素濃度に比べると、大変弱い。病原微生物が死ににくくなるということです。
次に、目の刺激や塩素臭が強くなります。というわけで、結合塩素が多いのはよくありません。
なぜ汚れが増えるか・・・
入浴者があれば汚れるのは当たり前ですが、
一度にたくさん入浴した。補給水が少ない。水中でおしっこをしてしまった。などです。
対策は・・・
●補給水を多くして浴槽水の“汚れ成分”を薄める。
●入浴者に掛け湯をしっかりしてもらい、お湯を汚さない。
●スーパークロリネーションを実施する。(塩素剤を高濃度にし、汚れ成分を分解する方法。詳しくはお問い合わせください)
塩素管理の基本は・・・
遊離残留塩素濃度を、通常0.2mg/Lないしは0.4mg/Lを保つこと。