2007年1月15日
薬品混合事故の後処理
知っていても、うっかりやってしまうことがありますね。当社でもご相談をいただきます。
最近も、ある施設管理者の方から「塩素タンク(次亜塩素酸ナトリウム溶液)に、誤ってポリ塩化アルミニウム溶液を投入し、塩素ガスが大量に発生してしまった場合、どのような対処方法が考えられますか?」とお問い合わせをいただきました。
●先ず設備のメーカーに相談してください。
弊社の場合、直に伺って状況を把握して、判断します。混合量が少ない場合は、後処理も簡単です。薬品が使い物にならない場合は、処分することとなります。なにより、お客様においては、部屋の換気をよくするなどして、絶対塩素ガスを吸わないようにすることが第一です。
●注意:次のようなことは行わないでください。
・混ざってしまった薬品を排水しない!
排水は、河川や下水道、浄化槽に流入します(各施設によって異なります。)。河川に塩素が流れると魚が死ぬなど、いずれの場合も問題を発生させる危険があります。
・塩素剤原液の中和にはチオ硫酸ナトリウムを使用しない!
プール水の遊離残留塩素の中和には使用経験がおありかと思いますが、薬品原液には使用しないでください。激しい反応が起きて、高熱を発生し、塩素ガスが大量に発生し危険です。