2017年2月6日
結合塩素を測定してますか?
プール管理の方とお話ししていて、結合塩素をご存じない方が増えてきたように感じます。結合塩素とは何か?遊泳者が遊泳の際に汗、尿などで、プール水を汚してしまう訳ですが、これらの汚れ物質が、遊離塩素と反応して、結合塩素というものを生成します。この結合塩素には複数の化合物が含まれるのですが、いずれもプールの水質管理上好ましいものではありません。実際には、塩素臭がするという原因は結合塩素なのです、眼が痛いというのも、犯人は結合塩素で主犯です。遊離残留塩素濃度ではこのようなことはありません。先ずは測定することから始めてみましょう。方法は、いつものDPD試薬を加えて遊離残留塩素濃度を測定した後に、結合塩素用試薬(ヨウ化カリウム)を添加して、1分後の発色を同様に読み取ります。読取値から遊離残留塩素濃度値を引いた、差の値が結合塩素になります。0.2mg/L以下なら極めて優秀です。0.4以下なら優秀。1.0mg/L前後は良くない。と言った所が判断基準です。