2020年9月21日
プール水の遊離残留塩素濃度が低い
前回と同様施設様でのお話です。やってはいけない機器配置がありました。塩素剤の注入点が塩素注入ポンプの下にあるのです。かつこの両者の間の距離が長い。この場合、配管(ホース)中で、移送する次亜塩素酸ナトリウム液が少しずつ分解して発生する酸素ガスが、この様な上下関係の中でホース中に蓄積します。これが悪さをします。満管(配管/ホースが液体で満たされており、ガス溜まりの無いこと)であれば、注入ポンプが動くと同時に注入点での注入が起こりますが、ガス溜まりがあると遅れが生じます。ガス溜まりが大きければ大きいほど遅れは大きくなります。根本的対策は注入ポンプの移設です。当座の対応はガス抜きとなりますが、危険を伴う作業なのでプロにご相談ください。