2006年10月30日
ユスリカが教えてくれる有機物の赤色注意信号
先日弊社サービススタッフがあるプールのオーバーフロー水槽で作業しようとしたところ、ユスリカの幼虫(赤いうじむしのように見える)がびっしりとくっついていました。
ユスリカは残留塩素のあるプール水でも成長します。そして、室内プールの有機物の貯まりやすい所にあつまって成長します。温水プールでの発生源はプールベンチ、排水口、オーバーフロー水槽などですが、水があって有機物があればどこでも発生します。
プールベンチの下などはプールクリーナーなどの掃除がなかなか行き届かず、水の流れがほとんど無いので髪の毛やフケなどの汚れが貯まりやすいといえます。
逆に掃除の行き届かない場所の有機物を食べてくれているとも言えるのですが、プール内で大量発生しても困ります。プールでユスリカの幼虫を発見したら、ユスリカが「ここに汚れが残っているよ!」と教えてくれていると考え、汚れをしっかりと洗い流しましょう。また、同時に屋外からの侵入を防ぐ(窓に網戸を取り付けるなど)ようにしてください。
※ユスリカの幼虫や成虫を誤って飲んでしまっても健康への影響はないといわれています。
【参考資料:平林公男 室内プールから発生するユスリカの生態とその防除月間「水」発行所 「水」第43巻】